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新規開業の医療機関が最初に行うべきSEO・MEO対策

  • 執筆者の写真: ドクターエージェント 株式会社
    ドクターエージェント 株式会社
  • 7月5日
  • 読了時間: 12分


開業前から患者さんに見つけてもらうための集患戦略

ドクターエージェント代表取締役 金田一成


新規開業の医療機関にとって、開業直後の大きな課題は「地域の患者さんに、どうやって存在を知ってもらうか」です。

内覧会、チラシ、看板、紹介会社、近隣連携なども重要ですが、現在の患者さんの行動を考えると、Google検索とGoogleマップ対策は開業時から必須です。

患者さんは、体調に不安を感じたときに、まずスマートフォンで検索します。

「横浜駅 頭痛」「静岡 皮膚科 日曜」「近くの泌尿器科」「駅近 内科 口コミ」

このときに表示されるのが、ホームページを中心としたSEOと、Googleマップ・Googleビジネスプロフィールを中心としたMEOです。

Googleはローカル検索について、ビジネスプロフィールの情報を正確かつ詳細に整えることが地域検索で重要だと説明しており、ローカル順位は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づくとしています。

開業前から患者さんに見つけてもらうための集患戦略


ドクターエージェント代表取締役 金田一成



新規開業の医療機関にとって、開業直後の大きな課題は「地域の患者さんに、どうやって存在を知ってもらうか」です。内覧会、チラシ、看板、紹介会社、近隣連携なども重要ですが、現在の患者さんの行動を考えると、Google検索とGoogleマップ対策は開業時から必須です。

患者さんは、体調に不安を感じたときに、まずスマートフォンで検索します。

「横浜駅 頭痛」「静岡 皮膚科 日曜」「近くの泌尿器科」「駅近 内科 口コミ」

このときに表示されるのが、ホームページを中心としたSEOと、Googleマップ・Googleビジネスプロフィールを中心としたMEOです。

Googleはローカル検索について、ビジネスプロフィールの情報を正確かつ詳細に整えることが地域検索で重要だと説明しており、ローカル順位は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づくとしています。


SEOとMEOの違い

まず、SEOとMEOの違いを整理します。

SEOとは、Google検索でホームページやブログ記事を上位表示させるための対策です。たとえば「横浜駅 脳神経外科」「新宿 小児科 発熱」「静岡 外国人対応 内科」などで検索されたときに、自院のページが表示されることを目指します。

一方、MEOとは、Googleマップ上で自院を見つけてもらうための対策です。「近くの皮膚科」「駅前 泌尿器科」「日曜診療 クリニック」などの検索では、地図と一緒に医療機関が表示されます。ここで上位に表示されることが、来院数に直結します。

つまり、SEOは「調べている患者さん」に届く対策、MEOは「今すぐ行きたい患者さん」に届く対策です。新規開業では、この2つを同時に進めることが非常に重要です。


新規開業時にSEO・MEOが重要な理由

新規開業の医療機関は、開業直後は当然ながら口コミ数も少なく、地域での認知度も高くありません。

そのため、何もしなければGoogle上で既存のクリニックに埋もれてしまいます。

特に医療機関の場合、患者さんは「近い」「専門性がある」「口コミが悪くない」「診療時間が合う」「医師の顔が見える」という要素で受診先を選びます。

その判断材料が、Google検索・Googleマップ・ホームページに集約されています。

つまり、開業前から情報を整えておくことで、患者さんが検索した瞬間に「ここなら安心して受診できそう」と思ってもらえる状態を作ることができます。


新規開業クリニックのSEO対策

医療機関のSEOで一番大切なのは、単にキーワードを詰め込むことではありません。Googleは、検索エンジン向けではなく、読者にとって有益で信頼できる「人を第一に考えたコンテンツ」を重視すると説明しています。

特に医療分野では、間違った情報が患者さんの判断に影響するため、専門性・信頼性・正確性が非常に重要です。


1. 診療科ページをしっかり作る

新規開業時にまず作るべきなのは、診療科ごとのページです。

たとえば内科であれば、

  • 一般内科

  • 発熱外来

  • 生活習慣病

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • 脂質異常症

  • 咳・のどの痛み

  • 胃腸症状

皮膚科であれば、

  • 一般皮膚科

  • ニキビ

  • アトピー性皮膚炎

  • じんましん

  • 湿疹

  • いぼ

  • 粉瘤

  • 美容皮膚科

泌尿器科であれば、

  • 頻尿

  • 排尿痛

  • 血尿

  • 前立腺肥大症

  • ED

  • 性感染症

  • 尿路結石

このように、患者さんが検索しそうな症状や疾患ごとにページを分けることが大切です。

「当院で診られる内容」を一覧で載せるだけでは不十分です。患者さんが検索するのは診療科名だけではなく、「症状名」「病名」「駅名」「悩み」です。


2. 地域名と診療内容を組み合わせる

新規開業クリニックのSEOでは、地域名が非常に重要です。

たとえば、

「横浜駅 頭痛外来」「静岡市 外国人対応 内科」「川崎 皮膚科 ニキビ」「駅近 泌尿器科 血尿」

このように、患者さんは地域名と症状を組み合わせて検索します。

そのため、ホームページには必ず、

  • 住所

  • 最寄り駅

  • 駅からの徒歩時間

  • 近隣の目印

  • 駐車場情報

  • バス・電車でのアクセス

  • 診療時間

  • 予約方法

をわかりやすく掲載します。

特に「アクセスページ」は軽く見られがちですが、SEO・MEOの両方に関わる重要ページです。Googleマップ、駅からの写真、ビル外観、入口、エレベーター、受付までの導線を載せることで、患者さんの不安を減らせます。


3. 医師紹介ページはSEOにも信頼性にも効く

医療機関のホームページで最も重要なページの一つが、医師紹介ページです。

患者さんは、受診前に必ず「どんな先生なのか」を見ています。

医師紹介ページには、

  • 医師名

  • 顔写真

  • 経歴

  • 専門医資格

  • 所属学会

  • 得意分野

  • 診療で大切にしていること

  • 患者さんへのメッセージ

を掲載します。

Googleも、コンテンツの信頼性や専門性を理解するための要素として、経験・専門性・権威性・信頼性、いわゆるE-E-A-Tを説明しています。

医療機関の場合、「誰が診療しているのか」「どのような専門性があるのか」が見えることは、患者さんの安心感にもSEOにもつながります。


4. ブログは“患者さんの質問”から作る

医療機関のブログで失敗しやすいのが、医療者側が書きたい内容ばかりを書くことです。大切なのは、患者さんが実際に検索している疑問に答えることです。

たとえば、

  • 頭痛が続くときは何科を受診するべきか

  • 血尿が出たらすぐ受診すべきか

  • ニキビは皮膚科と美容皮膚科のどちらに行くべきか

  • 子どもの発熱は何日続いたら受診すべきか

  • ED治療は保険適用になるのか

  • 片頭痛と緊張型頭痛の違い

  • 頻尿の原因と受診目安

このような記事は、患者さんの検索意図に合いやすく、SEOに強い記事になります。

GoogleのSEOスターターガイドでも、読者が検索しそうな言葉を想定し、読みやすく整理された独自性のある最新コンテンツを作ることが推奨されています。


新規開業クリニックのMEO対策

MEOで最も重要なのは、Googleビジネスプロフィールの整備です。

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップに表示される医院情報のことです。

ここには、

  • 医院名

  • 診療科

  • 住所

  • 電話番号

  • 診療時間

  • 休診日

  • 写真

  • 口コミ

  • 予約リンク

  • ホームページリンク

  • サービス内容

などが表示されます。

Googleは、ビジネスプロフィールの情報を正確に保つこと、営業時間を更新すること、口コミに返信すること、写真や動画を追加することがローカル検索で役立つと説明しています。


1. 医院名・住所・電話番号を統一する

MEOの基本は、医院名・住所・電話番号の統一です。

ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS、ポータルサイト、求人ページなどで表記がバラバラだと、Googleも患者さんも混乱します。

たとえば、

「医療法人〇〇会 横浜駅前クリニック」「横浜駅前クリニック」「横浜駅前CL」

このように表記が揺れると、情報の一貫性が弱くなります。

正式名称を決めたら、すべての媒体で統一することが大切です。



2. カテゴリ設定を正しく行う

Googleビジネスプロフィールでは、メインカテゴリの選び方が非常に重要です。

内科なのか、皮膚科なのか、整形外科なのか、脳神経外科なのか、泌尿器科なのか。メインカテゴリがずれていると、患者さんの検索と一致しにくくなります。

複数診療科がある医療機関では、メインカテゴリと追加カテゴリを整理し、実際の診療内容と一致させることが重要です。


3. 写真は“安心感”を伝える最大の武器

新規開業の医療機関では、写真の印象が非常に重要です。

最低限、以下の写真は掲載すべきです。

  • 外観

  • 入口

  • 受付

  • 待合室

  • 診察室

  • 検査機器

  • 医師写真

  • スタッフ写真

  • ビル入口

  • 駅からの導線

患者さんは、初めて行く医療機関に不安を感じています。「どこにあるのか」「中は清潔か」「先生は怖くなさそうか」「子どもを連れて行けるか」などを写真で確認します。

特に新規開業時は口コミが少ないため、写真の質が医院の印象を大きく左右します。


4. 口コミ対策は“数”より“誠実さ”

Googleの口コミは、MEOにおいて非常に重要です。Googleは、口コミ数や評価も知名度の要素に含まれ、肯定的な評価がローカル順位に役立つ可能性があると説明しています。

ただし、医療機関の口コミ対策で絶対にやってはいけないことがあります。

  • 口コミ投稿の見返りに割引や特典を渡す

  • 星5をお願いする

  • 良い口コミだけを選んで依頼する

  • 院内で強く投稿を促す

  • スタッフや関係者が口コミを書く

  • 口コミ内容を指定する

Googleマップのポリシーでは、実体験に基づかない投稿、報酬や割引などの見返りによる口コミ、評価操作にあたる行為は禁止されています。

医療機関における口コミ対策は、テクニックではなく、日々の診療・受付対応・説明の丁寧さの積み重ねです。

良い口コミを増やす一番の方法は、患者さんが「ここに来てよかった」と自然に感じる体験を作ることです。


5. 口コミ返信は必ず行う

口コミには、良い口コミにも悪い口コミにも返信するべきです。

Googleは、ビジネスプロフィールの確認が済んでいれば口コミに返信でき、返信は公開されると説明しています。

返信のポイントは、感謝・共感・改善姿勢です。

良い口コミには、

「温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。今後も安心して受診いただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。」

悪い口コミには、

「このたびはご不快な思いをおかけし申し訳ございません。いただいたご意見を院内で共有し、対応改善に努めてまいります。」

このように、個人情報や診療内容に踏み込みすぎず、誠実に返信することが重要です。



医療広告ガイドラインへの注意

医療機関のSEO・MEOで特に注意しなければならないのが、医療広告ガイドラインです。

厚生労働省は、医療法における病院等の広告規制について、医療広告ガイドラインやQ&Aなどを公開しています。

SEOやMEOを強化しようとして、以下のような表現を使うと問題になる可能性があります。

  • 「地域No.1」

  • 「最高の医療」

  • 「必ず治る」

  • 「絶対に改善」

  • 「痛みゼロ」

  • 「他院より優れている」

  • 「患者様の体験談」

  • 「治療効果を強調する口コミ転載」

  • 「ビフォーアフター写真の安易な掲載」

厚生労働省の事例解説書では、最上級表現や他院比較、治療内容・効果に関する体験談、ビフォーアフター写真などが注意すべき事例として示されています。 

自由診療を掲載する場合は、治療内容、費用、主なリスク、副作用などの情報提供も必要です。

医療機関のSEOは、攻めればよいというものではありません。集患効果と法令遵守のバランスが非常に重要です。



開業前から行うべきSEO・MEOスケジュール

開業3〜6か月前

この時期には、ホームページの設計を始めます。

  • ドメイン取得

  • 医院名の表記統一

  • 診療科ページの作成

  • 医師紹介ページの作成

  • アクセスページの作成

  • 予約導線の設計

  • Googleビジネスプロフィール準備

  • 写真撮影の計画

  • ブログテーマの洗い出し

開業してからホームページを作るのでは遅いです。開業前からGoogleに情報を認識してもらう準備が必要です。


開業1〜2か月前

この時期には、実際に患者さんが見ても安心できる状態まで整えます。

  • 診療時間の確定

  • 予約ページの公開

  • 内覧会情報の掲載

  • 院内写真の追加

  • Googleマップ情報の整備

  • 開業日のお知らせ

  • よくある質問ページの作成

特に、内覧会を行う場合は、SEO・MEOと連動させることで効果が高まります。


開業直後

開業直後は、Googleビジネスプロフィールの運用が重要です。

  • 写真を追加する

  • 診療時間を正確に保つ

  • 口コミに返信する

  • 休診日・祝日診療を更新する

  • お知らせを投稿する

  • ホームページのアクセス状況を確認する

この時期は、Google上での情報量を増やすことが大切です。


開業3か月後

開業3か月後からは、実際の患者さんの相談内容をもとにブログを作ります。

  • よくある症状

  • 受診の目安

  • 検査の流れ

  • 治療の選択肢

  • 保険診療と自由診療の違い

  • よくある質問

現場で聞かれる質問こそ、検索されるテーマです。受付・看護師・医師が日々受けている質問をSEO記事に変えることで、非常に強いコンテンツになります。



SEO・MEOで見るべき数値

新規開業の医療機関では、順位だけを見てはいけません。

見るべき数値は以下です。


SEOで見るべき数値

  • Google検索での表示回数

  • クリック数

  • 検索キーワード

  • 診療科ページのアクセス数

  • 予約ページへの遷移数

  • 電話タップ数

  • ブログから診療ページへの流入


MEOで見るべき数値

  • Googleマップでの表示回数

  • 電話数

  • 経路検索数

  • ホームページクリック数

  • 口コミ数

  • 口コミ評価

  • 写真の閲覧数

大切なのは、「順位が上がったか」ではなく、「予約・電話・来院につながっているか」です。


新規開業でよくある失敗

新規開業のSEO・MEOでよくある失敗は、次のようなものです。

まず、ホームページをきれいに作っただけで満足してしまうケースです。デザインは大切ですが、患者さんが検索する症状や地域名に対応していなければ、検索には出にくくなります。

次に、Googleビジネスプロフィールを放置してしまうケースです。診療時間、写真、口コミ返信、祝日対応などが更新されていないと、患者さんは不安になります。

また、医療広告ガイドラインを意識せずに、過度な表現を使ってしまうケースも危険です。「必ず治る」「地域No.1」「最高の治療」などは、集患どころか信頼を失う原因になります。

SEO・MEOは、短期的なテクニックではなく、医院の信頼をGoogle上に積み上げていく作業です。


まとめ

新規開業の医療機関にとって、SEO・MEOは単なるWeb対策ではありません。地域の患者さんに医院の存在を知ってもらい、安心して受診してもらうための重要な導線です。

SEOでは、診療科・症状・疾患・地域名に対応したホームページ作りが必要です。MEOでは、Googleビジネスプロフィールを正確に整備し、写真・口コミ・診療時間・アクセス情報を継続的に更新することが重要です。

そして医療機関の場合、最も大切なのは、医療広告ガイドラインを守りながら、患者さんにとって正確でわかりやすい情報を届けることです。

新規開業時のSEO・MEOは、開業してから始めるのではなく、開業前から準備するものです。開業前から正しい情報発信を積み重ねることで、地域に信頼される医療機関としての第一歩を作ることができます。


執筆

ドクターエージェント代表取締役 金田一成

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