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マンジャロとは?作用メカニズムとほかの糖尿病治療薬との違いを解説

  • 執筆者の写真: ドクターエージェント 株式会社
    ドクターエージェント 株式会社
  • 7月10日
  • 読了時間: 6分
マンジャロは、血糖値を改善する作用に加え、体重の変化にも関係することから注目されている注射薬です。

一方で、「強力に痩せる薬」「誰でも簡単に使えるダイエット注射」といった情報だけが先行し、薬の本来の目的や副作用が十分に理解されていないケースもあります。

この記事では、マンジャロの作用メカニズムや、従来のGLP-1受容体作動薬との違い、使用する際に知っておきたい注意点について分かりやすく解説します

マンジャロは、血糖値を改善する作用に加え、体重の変化にも関係することから注目されている注射薬です。

一方で、「強力に痩せる薬」「誰でも簡単に使えるダイエット注射」といった情報だけが先行し、薬の本来の目的や副作用が十分に理解されていないケースもあります。

この記事では、マンジャロの作用メカニズムや、従来のGLP-1受容体作動薬との違い、使用する際に知っておきたい注意点について分かりやすく解説します。

マンジャロとは

マンジャロは、一般名を「チルゼパチド」といい、週1回皮下注射する医療用医薬品です。

体内に存在する次の2つの消化管ホルモンの受容体に作用します。





GIP受容体



GLP-1受容体

このため、マンジャロは「持続性GIP/GLP-1受容体作動薬」と呼ばれています。

従来のGLP-1受容体作動薬が主にGLP-1受容体へ作用するのに対し、マンジャロはGIPとGLP-1の両方の受容体を活性化する点が大きな特徴です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促し、血糖コントロールを改善します。



日本では2型糖尿病の治療薬として承認

日本におけるマンジャロの効能・効果は「2型糖尿病」です。

食事療法や運動療法を十分に行っても血糖コントロールが不十分な場合に、患者さんの状態を確認したうえで使用が検討されます。1型糖尿病や糖尿病性ケトアシドーシスの治療に使用する薬ではありません。

マンジャロの成分であるチルゼパチドには体重を減少させる作用も報告されていますが、マンジャロを美容や単純な減量目的で使用することは、日本国内で承認された使用目的とは異なります。

なお、チルゼパチドを有効成分とする肥満症治療薬には「ゼップバウンド」があります。マンジャロと同じ成分であっても、製品ごとに承認された対象や使用条件が異なるため、自己判断で使い分けることはできません。



GIPとGLP-1とは

GIPとGLP-1は、食事をした際に主に小腸から分泌される「インクレチン」と呼ばれるホルモンです。

血糖値が上昇すると、その血糖値に応じて膵臓からのインスリン分泌を促し、食後の血糖上昇を抑える働きがあります。



GIPの主な働き

GIPは、膵臓のβ細胞にあるGIP受容体へ作用し、血糖値に応じたインスリン分泌を促します。

また、脂肪組織や中枢神経などにも関連すると考えられていますが、GIPの作用は複雑です。「GIPは肥満を促進するホルモン」とだけ説明するのは正確ではなく、チルゼパチドによるGIP受容体への作用が、GLP-1受容体への作用と組み合わさることで、血糖値や食欲、エネルギー代謝に影響すると考えられています。



GLP-1の主な働き

GLP-1には、主に次のような働きがあります。





血糖値に応じてインスリン分泌を促す



グルカゴンの分泌を調整する



胃から食べ物が排出される速度を緩やかにする



満腹感を高め、食欲や食事量に影響する

マンジャロは、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用することで、空腹時血糖や食後血糖を改善します。



マンジャロが体重変化に関係する理由

マンジャロの使用によって体重が変化する理由として、次のような作用が関係すると考えられています。



満腹感が続きやすくなる

GIP受容体やGLP-1受容体への作用により、脳の食欲に関係する領域へ影響し、満腹感が得られやすくなることがあります。

その結果、空腹感や食欲が低下し、食事量が自然に少なくなる場合があります。



胃内容物の排出が遅くなる

胃の中の食べ物が小腸へ移動する速度を一時的に遅らせる作用があります。

食後の血糖値が急激に上昇するのを抑える一方で、吐き気、胃もたれ、食欲不振などの消化器症状が現れることもあります。

マンジャロとは

マンジャロは、一般名を「チルゼパチド」といい、週1回皮下注射する医療用医薬品です。

体内に存在する次の2つの消化管ホルモンの受容体に作用します。

  • GIP受容体

  • GLP-1受容体

このため、マンジャロは「持続性GIP/GLP-1受容体作動薬」と呼ばれています。

従来のGLP-1受容体作動薬が主にGLP-1受容体へ作用するのに対し、マンジャロはGIPとGLP-1の両方の受容体を活性化する点が大きな特徴です。血糖値に応じてインスリンの分泌を促し、血糖コントロールを改善します。


日本では2型糖尿病の治療薬として承認

日本におけるマンジャロの効能・効果は「2型糖尿病」です。

食事療法や運動療法を十分に行っても血糖コントロールが不十分な場合に、患者さんの状態を確認したうえで使用が検討されます。1型糖尿病や糖尿病性ケトアシドーシスの治療に使用する薬ではありません。

マンジャロの成分であるチルゼパチドには体重を減少させる作用も報告されていますが、マンジャロを美容や単純な減量目的で使用することは、日本国内で承認された使用目的とは異なります。

なお、チルゼパチドを有効成分とする肥満症治療薬には「ゼップバウンド」があります。マンジャロと同じ成分であっても、製品ごとに承認された対象や使用条件が異なるため、自己判断で使い分けることはできません。


GIPとGLP-1とは

GIPとGLP-1は、食事をした際に主に小腸から分泌される「インクレチン」と呼ばれるホルモンです。

血糖値が上昇すると、その血糖値に応じて膵臓からのインスリン分泌を促し、食後の血糖上昇を抑える働きがあります。


GIPの主な働き

GIPは、膵臓のβ細胞にあるGIP受容体へ作用し、血糖値に応じたインスリン分泌を促します。

また、脂肪組織や中枢神経などにも関連すると考えられていますが、GIPの作用は複雑です。「GIPは肥満を促進するホルモン」とだけ説明するのは正確ではなく、チルゼパチドによるGIP受容体への作用が、GLP-1受容体への作用と組み合わさることで、血糖値や食欲、エネルギー代謝に影響すると考えられています。


GLP-1の主な働き

GLP-1には、主に次のような働きがあります。

  • 血糖値に応じてインスリン分泌を促す

  • グルカゴンの分泌を調整する

  • 胃から食べ物が排出される速度を緩やかにする

  • 満腹感を高め、食欲や食事量に影響する

マンジャロは、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用することで、空腹時血糖や食後血糖を改善します。


マンジャロが体重変化に関係する理由

マンジャロの使用によって体重が変化する理由として、次のような作用が関係すると考えられています。


満腹感が続きやすくなる

GIP受容体やGLP-1受容体への作用により、脳の食欲に関係する領域へ影響し、満腹感が得られやすくなることがあります。

その結果、空腹感や食欲が低下し、食事量が自然に少なくなる場合があります。


胃内容物の排出が遅くなる

胃の中の食べ物が小腸へ移動する速度を一時的に遅らせる作用があります。

食後の血糖値が急激に上昇するのを抑える一方で、吐き気、胃もたれ、食欲不振などの消化器症状が現れることもあります。


血糖コントロールが改善する

血糖値に応じたインスリン分泌が促され、空腹時血糖や食後血糖が改善します。

ただし、マンジャロ単独では低血糖を起こしにくいとされるものの、インスリン製剤やスルホニル尿素薬などと併用した場合は、低血糖のリスクが高くなることがあります。


従来のGLP-1受容体作動薬との違い

マンジャロと従来のGLP-1受容体作動薬との大きな違いは、作用する受容体の数です。

従来のGLP-1受容体作動薬は、基本的にGLP-1受容体へ作用します。一方、マンジャロはGIP受容体とGLP-1受容体の両方へ作用します。

一部の臨床試験では、2型糖尿病患者において、特定のGLP-1受容体作動薬と比較した際に、HbA1cや体重の変化に差が認められたことが報告されています。

ただし、どの薬が適しているかは、血糖値、体格、合併症、現在使用している薬、副作用の出やすさなどによって異なります。単純に「体重が減りやすい薬が最も優れている」と判断することはできません。


SURMOUNT-1試験で報告された体重減少

海外で実施された大規模臨床試験「SURMOUNT-1」では、糖尿病のない肥満または過体重の成人を対象に、チルゼパチドを週1回、72週間投与した結果が報告されています。

試験開始時から72週後までの平均体重変化率は、投与量によって異なり、最高用量の15mg群では約20.9%の体重減少が認められました。5mg群や10mg群でも体重減少が報告されています。

ただし、この結果は、食事や運動などの生活習慣への介入を併せて行った臨床試験における平均値です。

すべての人が約21%減量できるという意味ではなく、効果には個人差があります。また、この試験は一定の参加条件を満たした肥満または過体重の成人を対象としており、健康な人が美容目的で使用した場合の有効性や安全性を保証するものではありません。


マンジャロの主な副作用

マンジャロでは、特に使用開始時や増量後に、消化器症状が現れることがあります。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 吐き気

  • 嘔吐

  • 下痢

  • 便秘

  • 腹痛

  • 食欲低下

  • 腹部膨満感

  • 胃もたれ

多くは時間の経過とともに軽くなることがありますが、症状が強い場合や、水分・食事を十分に摂れない場合は、医療機関への相談が必要です。

また、頻度は高くありませんが、急性膵炎、胆のう・胆管に関する病気、重い低血糖、腸閉塞などに注意が必要です。

強い腹痛が続く、背中まで痛む、繰り返し嘔吐する、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、放置せず速やかに医療機関を受診してください。


自己判断による使用や急激な増量は危険

マンジャロは、体重だけを見て安易に使用する薬ではありません。

体質、既往歴、併用薬によっては使用できない場合があります。また、早く効果を出そうとして急激に増量すると、吐き気や嘔吐などの副作用が強くなる可能性があります。

日本の添付文書では、通常は週1回2.5mgから開始し、4週間投与した後に週1回5mgへ増量します。その後も患者さんの状態を確認しながら、必要な場合に限って段階的に調整されます。

SNSや個人輸入サイトなどの情報だけを参考にして使用したり、他人から譲り受けた薬を使用したりすることは避けてください。


まとめ

マンジャロは、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用する、週1回投与の2型糖尿病治療薬です。

血糖値に応じたインスリン分泌を促すほか、胃内容物の排出や満腹感、食欲などにも影響するため、臨床試験では血糖値の改善と体重減少が報告されています。

一方で、吐き気や嘔吐、下痢、便秘などの副作用があり、患者さんの状態によっては慎重な判断が必要です。

「体重を減らしたいから」という理由だけで自己判断せず、糖尿病や肥満症の有無、持病、使用中の薬などを医師に伝えたうえで、適切な診察と管理のもとで治療を受けることが大切です。

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたものであり、特定の治療や医薬品の使用を推奨するものではありません。実際の治療については、必ず医師にご相談ください。

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